晴れときどき雑記

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Microsoft 製品のライフサイクルポリシー

ライフサイクルポリシーってなんですか

今回書く Microsoft 製品に限って言えば、製品やサービスのサポートに関する取り決め、という意味合いでしょうか。
少し前の話ですが、Windows 7 がサポート終了だ!と話題になったのを覚えてる方も多いと思います。
Microsoft は数多くの製品やサービスを提供していますが、大きく分けて「固定ライフサイクルポリシー」と「モダンライフサイクルポリシー」の 2種類のどちらかのポリシーに従ってサポートを提供します。

ちなみにどちらのポリシーの製品でも、サポートを受ける場合はその時点の最新状態であることが推奨されます。
最新でない状態で動かずに問い合わせした場合「まず最新にして動くか確認してください」という答えが返ってくる、最新にできない場合、状態や動作環境について説明が必要になることは覚悟してください。。。
なお、各製品の具体的なサポート期限はここでは紹介しません。詳しくは各自で調べてください。

固定ライフサイクルポリシー

文字通り期間が固定です。販売時点からサポート終了日が決まってます (途中で変更されることもありますが)
例えば、Windows 7 や Office 2016 が該当します。

サポート期間はさらに「メインストリームサポート」「延長サポート」に分けられます。
この2つの違いは、セキュリティ関連以外 (不具合など) の更新プログラムが提供される・されないの違いです。
メインが5年、延長サポートが5年、それが終わればサポート終了となります。
Windows は毎回世間で話題になるので気づかない人は少ないと思われますが、Office も対象ですのでご注意ください。
近いとこだと、Office 2010 は 2020/10/13 でサポート終了です。
docs.microsoft.com

なお、Officeに限って言えば、今後新製品が出てもサポート期間は 7 年になるようです。

2018 年 2 月 1 日以降にリリースされる Office オンプレミス製品については、マイクロソフトは 5 年間のメインストリーム サポートと 2 年間の延長サポートを提供します。これは 10 年間の固定ライフサイクル ポリシー期間の例外となります。 この 7 年間という期間は、Office 2016 のサポート期間と一致します。

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モダンライフサイクルポリシー

実はこちら、最近知りました。今どきの製品サービスに対応したポリシーなんですね。
Windows 10 や Office 365 はこちらに該当します。
固定とは異なり、こちらはサービスが続く限りサポートは受けられます。(ただし最新の状態であること)

また、大きな変更やサービス終了がある場合はユーザーに通知を行います。

  • ユーザーが使い勝手製品・サービスに大きな変更がある場合
    30 日以上前に通知される

  • 後続製品がなく、サービスを終了する場合
    12 ヶ月以上前に通知される

以下、開発者向け

不明な点もあるので、詳細は省きます。

Office 365、Microsoft 365

モダン ライフサイクル ポリシーが適用されます。

.NET Framework

インストール先の Windows のライフサイクル ポリシーに従います。

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.NET Core

各メジャーバージョンは、最後のマイナーバージョンリリース後 3 年間サポートされます。
ただ、、、この記述を見る限り、常に最新のマイナーバージョンにアップするのを心掛けないといけないですね。

ユーザーがサポートを受け続けるには、3 か月以内に最新のマイナー リリース レベルに移行する必要があります。 たとえば、.NET Core 1.2 がリリースされたら、ユーザーは 3 か月以内に .NET Core 1.0 から .NET Core 1.1 にアップデートする必要があります。

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Azure

仮想マシンに入れる OS みたいなものは固定ポリシー、その他はモダンポリシーです。
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Microsoft から提供される SDK もここに含めるのかな。
個人的にですが、Azure Cosmos DB .NET SDK が v1 を使用している部分があるので 8 月末までに対応しないといけない。。。

docs.microsoft.com